小林武史さん
「繋がれた部屋」の解説を、小林武史さんに書いていただくことになりました。
村 上 海 図
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「言葉は時系と思う」。
例えば、「言 」1→「葉」2→「は」3→「時」4→「系」5 であって、文字の入れ替えはきかない。
また、センテンス内において、言葉の入れ替えがきくこととを同時に考えて、第二の時系とし、それを修辞と呼ぶことができる。
例えば、センテンスを重ねて文章を作ると、時間を作ることができ、時系を操作できる。
この二つの例えが共通して抱えているのは、スペースである。文章でそれは行間だし、言葉では言葉と言葉をつなぐ呼吸に思う。
あいちトリエンナーレ展示のChim↑Pom作品は、東日本大震災直後という、あるいっときにフォーカスしていることを考えると、例えの前者が該当する。
言葉という時系において、言葉にはすることのできない、体験者でしかない呼吸で、この作品はスペースを含んでいる。また、若い方々を切り取った先鋭が、凄まじい人為災害を浮き彫りにしている。
そして、福島の方々にChim↑Pomが加わることでアート作品となっている。逆に言えばChim↑Pomが加わらなければアートにならない。
私はこの作品を見て泣きました。
村上海図 代表 村上ゆ
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村 上 海 図
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